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Ragusa/ラグーザ ファーストインプレッション

(例によって日本語版で遊んでいないので、ルール用語はテンデイズの日本語版と違うと思いますが分かる人には分かるいつものスタイルで。)

 ルールを間違えているのではないかと何度もルールブックを読み返したが、どうやら合っていそうだ。ゲーム自体は10年前くらいにあっても不思議じゃないくらいオーソドックスな作り。自分の番にボードのヘックスの境目に自分の家駒を置いて、周り3ヘックスの収入を得て次の人へ、12個の家駒を全員置いたらゲーム終了、というルールの単純さの割にはまあまあ面白いと思う。ただ、ヘックスは大きく分けて郊外と都市部があって、それぞれ手番が早い方が有利にできている。郊外では銀鉱石のヘックスが1マスしかないので、これの取り合いになる。手番の早い方が有利だが、まあこれは他のリソースを優先するという逃げ道があるのでまだ分かる。問題は都市部のヘックスで、自分が家駒を置いてヘックスの収入を得ると、先に置いていた人がいればその人ももう一度そのヘックスの収入を受け取れる。当然、先手番に近いほど問答無用で有利で、後手番は単に(本当に単に)不利なだけだ。そしてこの後手番への救済策がルール上何もない。いや、普通は後手番が多めにリソースや得点持って開始とか、途中で順番が変わったりとかあるでしょうよ。・・・しょうがないので次回は手番を折り返し順のハウスルールでやってみるつもりだが・・・。

 懸念はもう1つあって、取れる戦略が極端に狭いのではないかという感想を持ったことだ。例によって最後手番になったので、皆と同じことをやってもどうせ勝てないからと、銀鉱石を捨てて魚集めと最長外壁建設に走ってみた。しかし(1回やってみただけなので何ともだが)3つの必需品を等しく揃える以上に効率の良い点数の稼ぎ方は無いなと感じた。魚の点数も外壁の点数も、必需品から生み出される点数に比べてあまりに効率が悪かった。魚が得点になるヘックスが1つ、外壁関係の得点ヘックスが2つ、必需品関係の得点ヘックスが3つなので、まあそりゃそうとしか言えないのだが・・・。必需品を等しく揃えるには希少な銀鉱石を早めに確保する必要があるので、ここでも先手番の有利がさらに強調されている。

 ちょっと残念なほどに底の浅さを感じとれてしまうゲームだと思う。まあやっている間はそれなりに面白かったので、あと1回ハウスルールでやってみて、それから最終判断を下そうと思う。