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Nocturion ファーストインプレッション

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雰囲気100%のボードゲーム。この見た目で手に入れないという選択肢は無いだろう。アップグレードキットも文句なし。

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このアップグレードキットだけで出資の募集も開始したので、よっぽど評判が良かったのだろうか。

 

【良い点】

Beast(ドラゴンとかグレムリンとか)を呼び出して戦争をするというダークファンタジーの雰囲気に浸れる(正確な背景は、「侵略者であるDeadly Elementalsに対抗するために(プレイヤーである)4つの有力貴族が集まったはずだが、まあ覇権を取るためには侵略者よりもお互いの方が邪魔だよね。戦争しよ☆」である)。ダイスの目を操作する能力が呼び出したBeastに備わっているので(そしてゲーム中は始終ダイスの目を操作をしたいので)、Beast達がきちんと役立ってくれてる感が常にしているのも良い。

資源集めも、追加でもらえるタイミングや、6種類のどれを取るかや、取る場所の追加のアクションの効果もいくつか種類があって、どう集めていくかの悩ましさもゲームを面白くしていると思う。ウガー!取られたー!みたいなことが頻繁に起こるので、そういったわちゃわちゃしたのが好きならさらに加点できる。

【悪い点】

Beastの特殊効果周りのルールが曖昧すぎる。BBGのFAQも苦労して漁ったが、それでも解釈で意見の分かれるBeastがいくつかある。Beastは手札にあるうちは一応非公開情報だが、何を持っているかバレてもあまりゲーム上影響はないので、曖昧なBeastを引いたら、公開してその都度「今回のゲームでは」のルールを確定したほうが良いと思う。とにかく、現代でカードを使ってゲームを作ろうとするゲームデザイナーは、MTGを一度きちんと遊んでからにして欲しいと思いました。

【総評】

ありそうでなかった、王道のダークファンタジーテーマは逆に新鮮で、結構「あり」だと思う。邪神になって戦ったり、ポップな感じに寄せていたりと、雰囲気的にはダークファンタジーをちょっと捻ったゲームが我が家でも多かったが、真正面からこの雰囲気に入り込める点は良い。曖昧なBeast効果も一度(ハウスルールでも何でも)確定しておけば、次に遊ぶ場合もスムーズに遊べるだろう。